更新 : 2017/08/13
公開 : 2010/08/13
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▲ キハ2000形の車内
 キハ2000形は、1983(昭和58)年5月31日に廃止された非電化の東武熊谷線(熊谷〜妻沼間)で活躍していた気動車でした。車体は当時流行していた湘南形2枚窓の前面スタイルで、車体長16.5mの片開き2扉車でした。
 車内はロングシートと固定式クロスシートを配しており、乗務員室は車掌台側を客室とした半室構造となっていました。乗務員室の隣のロングシートは車両の端部まで設置されていたため、座りながら運転士の気分を楽しむことができました。クロスシートの背もたれは低めで、扇風機は設置されていませんでした。
 キハ2000形の検査は杉戸工場で行われていたため、熊谷から秩父鉄道の貨物列車に連結されて羽生へ、羽生から東武鉄道の貨物列車に連結されて杉戸(現在の東武動物公園)へ回送されました。検査後の試運転は杉戸工場の構内で行われ、熊谷線へ戻るときも往路と同じように貨物列車に連結されて回送されていました。東武熊谷線の廃止に伴いキハ2000形は廃車となり、最終日にはキハ2002号車+キハ2003号車による「さよなら」運転が行われました。
キハ2000形
現役引退後のキハ2001号
撮影日 : 1985年頃
撮影地 : 東武伊勢崎線
撮影者 : 東武電車フォーラム ( KY )
キハ2000形(2001〜2003号編成)
 キハ2000形は、1954(昭和29)年に熊谷線の近代化を図るため、東急車輛で3両製造された液体式気動車でした。乗務員室の側扉は無く、2段窓に見える側窓の上段はHゴムで固定されたバス窓になっています。台枠と鋼体には高抗張力鋼を用いて軽量化されており、当時としては珍しかった液体変速機を装備していたため、重連運転時の総括制御も可能となっていました。エンジンは国鉄のDMF13形が搭載されており、台車は棒鋼で枠を組んだ菱形台車TS102が使用されていました。
製造後の変更点
 車体関係では、正面の前照灯が1灯から2灯のシールドビーム化されたほか、運転台側の窓下に通風口が設けられました。室内関係では、白熱灯から蛍光灯化されており、窓枠はアルミサッシに交換されています。
 車両の塗色は、ライトブルーとベージュを配したツートンカラーで登場しましたが、1963(昭和38)年から一般車両の塗色を統一するため、ロイヤルベージュにインターナショナルオレンジを配したツートンカラーに変更されました。1974(昭和49)年に再び一般車両の塗色の変更が行われ、セイジクリームの一色となりました。
キハ2000形・編成表 [1983(昭和58)年1月1日]
キハ2000形   3両
← 熊谷
キハ2000
[2001] 2001
[2002] 2002
[2003] 2003
主な運用区間
東武熊谷線 : 熊谷〜妻沼間
 キハ2000形は杉戸機関区・妻沼派出所に在籍していました。平休日ともに18往復の運転があり、熊谷−妻沼間の所要時分は16分でした。平日の朝夕ラッシュ時のみ重連となり、閑散時は単行で運転されていました。
保 存 車 両
保存展示されているキハ2002号車
撮影日 : 2007(平成19)年4月8日
撮影者 : 東武電車フォーラム ( KY )
キハ2002号車 (所在地:埼玉県熊谷市妻沼東1-1)
 東武熊谷線で活躍したキハ2002号車は、熊谷市立妻沼展示館の建物の脇で保存展示されています。
 最寄り駅はJR高崎線の熊谷駅で、バスで25分ほどのところにあります。熊谷駅正面口から「バイパス経由妻沼行き」(5番乗り場)または「妻沼行き」(6番乗り場)のバスに乗車して「ニュータウン入口」で下車、徒歩3分ほどのところに熊谷市立妻沼展示館があります。
 開館時間は9時から17時(入館は16時30分まで)で、休館日は月曜日・祝日・年末年始となっており、無料で見学することができます。
 熊谷線廃止後、キハ2002号は妻沼町立中央公民館で保存展示されていましたが、現在は改装された熊谷市立妻沼展示館で保存展示されています。車内は現役当時のままで、懐かしいらくだ色のシートも運転席も健在です。車内は車齢を考えると当然ですが、一部は傷んではいるものの良い状態です。車体の塗り直しなども定期的に行われているようで、保存状態は良好でした。
も ど る