更新 : 2017/10/08
公開 : 2017/10/08
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▲ マイナーチェンジされた5070型の車内
 1979〜1986(昭和54〜61)年にかけて、7800型の車体更新によって誕生した車両でした。当初は冷房もなく、極力旧品を再使用していましたが、時代背景からすぐに冷房化となり、装備品も積極的に新製品を採用するようになりました。このため3系列に分類されましたが、基本的には8000型と同一車体、主要機器は7800型から流用されています。更新当初は主要線区でも使用され、最後はローカル線区で活躍を続けていましたが、新性能車の増備とともに廃車されました。
5000型
越生線で活躍していた頃の5101号編成
撮影日 : 1990(平成2)年頃
撮影地 : 東武越生線
撮影者 : 東武電車フォーラム
5000型(5101・5102号編成/4両固定・5501・5502号編成/2両固定)
 1979(昭和54)年に4両固定車、2両固定車各2編成(12両)が津覇車輌で車体更新されました。初期車の7800型を非冷房車の8000型と同一の車体に更新して登場した車両でしたが、非冷房の更新車を増備することは時代のニーズに合わないため、冷房化を兼ねた車体更新とする5050型に移行されることになり、12両の小世帯となりました。4両固定車はモハ+サハ+モハ+クハ、2両固定車はモハ+クハと3000系列に準じた組成となっており、モハ車にパンタグラフが1基搭載されていました。
 制御装置は、MMC-H-10E3、主電動機はHS-269・TDK-554、台車はFS-10であり、CPを含めてほとんどの主要機器は7800型から流用されていましたが、MGやパンタグラフ、ベンチレーターは、8000型の冷房化によって不要になったものを再使用していました。ブレーキ装置も7800型同様の車体ブレーキ方式であり、車体のみの更新に重点を置いた車両でした。
製造後の変更点
 1984〜1985(昭和59〜60)年にかけて、5050型に合わせた改造が行われ、ブレーキ装置のHSC化により5050型との併結運転が可能になりました。また、冷房化に合わせてパンタグラフが下枠交差型に交換され、4両固定車については5100形のパンタグラフを撤去して、5300形にパンタグラフが2基搭載されました。車体については、種別・行先表示器の自動化により、車体側面にも種別・行先表示器が設置されたほか、形式・車両番号・社名が青色のペンキ書きから切り抜き文字に変更されました。
5000型・編成表 [1996(平成8)年4月1日現在]
5000型  12両
← 浅草 ・ 柏
モハ5100 サハ5200 モハ5300 クハ5400
[5101F] 5101 5201 5301 5401
[5102F] 5102 5202 5302 5402
モハ5500 クハ5600
[5501F] 5501 5601
[5502F] 5502 5602
主な運用区間
東武野田線 : 船橋〜大宮間
東武伊勢崎線 : 館林〜伊勢崎間
東武佐野線 : 館林〜葛生間
東武小泉線 : 館林〜西小泉間
東武桐生線 : 太田〜赤城間
 当初は5101・5501・5502号編成が春日部検修区、5102号編成が森林公園検修区に在籍していましたが、5050型との併結が不可能であったため、1980(昭和55)年に全車両が森林公園検修区の所属となりました。非冷房時代は池袋口の運用にも就いていましたが、1984(昭和59)年の冷房改造後は全車両が春日部検修区に所属していた時期もありました。1985(昭和60)年に全車両が再び森林公園検修区の所属となり、東上線の森林公園〜寄居間や越生線の運用で活躍していました。1993(平成5)年に全車両が七光台検修区の所属となり、1995(平成7)年には5102号編成が館林検修区の所属となりました。
5050型
日光線で活躍した前パンタの5050型
撮影日 : 不明
撮影地 : 東武日光線
撮影者 : 東武電車フォーラム
5050型(5151〜5162号編成/4両固定・5551〜5562号編成/2両固定)
 1980〜1984(昭和55〜59)年にかけて、4両固定車、2両固定車各12編成がナニワ工機(アルナ工機)で車体更新されました。5000型の設計変更により冷房付で登場した7800型の更新車で、4両固定車の組成がクハ+モハ+モハ+クハに変更されました。外観上は8000型とほぼ同一となりましたが、屋根上の主電動機冷却用通風器の有無の違いがあります。制御装置や主電動機は5000型と同一となっています。
 車体関係は、客室扉の窓の固定支持方式がHゴムから金属枠に変更されたほか、4両固定の5157号編成と2両固定の5562号編成からは、種別・行先表示器が自動化されており、同時に車体側面にも種別・行先表示器が設置されました。
 ブレーキ装置が8000型と同じ電磁直通方式(HSC)となり、台車はFS-10ですがブレーキ装置の変更にともない、ブレーキシリンダーの取り付け、軸受も東武初のRCC軸受に改造されました。また、冷房化にともないパンタグラフが下枠交差型となり、4両固定車はモハ5250形に2基搭載、MGも大容量のBLMGとなり、クハ5450形に搭載。CPは旧品利用で、クハ5150形に2台搭載されています。この他、床構造をキーストンプレート化や表示装置の一部LED化等、性能面でも一歩前進したものとなりました。
製造後の変更点
 1985(昭和60)年から種別・行先表示器が手動式だった編成を自動化する工事が行われ、車体側面にも種別・行先表示器が設置されました。
 新栃木検修区に配置された2両固定車の5556〜5560号編成は、冬期の架線凍結防止を図るため、モハ5550形のパンタグラフの2基化を行ったほか、日光線の勾配区間対策として、全編成に砂まき装置が設置されました。
5050型・編成表 [1998(平成10)年4月1日現在]
5050型  72両
← 浅草 ・ 柏
クハ5150 モハ5250 モハ5350 クハ5450
[5151F] 5151 5251 5351 5451
[5152F] 5152 5252 5352 5452
[5153F] 5153 5253 5353 5453
[5154F] 5154 5254 5354 5454
[5155F] 5155 5255 5355 5455
[5156F] 5156 5256 5356 5456
[5157F] 5157 5257 5357 5457
[5158F] 5158 5258 5358 5458
[5159F] 5159 5259 5359 5459
[5160F] 5160 5260 5360 5460
[5161F] 5161 5261 5361 5461
[5162F] 5162 5262 5362 5462
モハ5350 クハ5450
[5551F] 5551 5651
[5552F] 5552 5652
[5553F] 5553 5653
[5554F] 5554 5654
[5555F] 5555 5655
[5561F] 5561 5661
[5562F] 5562 5662
モハ5550 クハ5650
[5556F] 5556 5656
[5557F] 5557 5657
[5558F] 5558 5658
[5559F] 5559 5659
[5560F] 5560 5660
主な運用区間
東武野田線 : 船橋〜大宮間
東武伊勢崎線 : 館林〜伊勢崎間
東武佐野線 : 館林〜葛生間
東武小泉線 : 館林〜西小泉間・東小泉〜太田間
東武桐生線 : 太田〜赤城間
東武日光線 : 南栗橋〜新栃木〜東武日光間
東武宇都宮線 : 新栃木〜東武宇都宮間
東武鬼怒川線 : 下今市〜新藤原間
野岩鉄道会津鬼怒川線 : 新藤原〜会津高原間
 当初は春日部検修区に配置され、伊勢崎線全線や日光線の新栃木までを走る準急列車や普通列車として使用されていましたが、1983(昭和58)年から七光台検修区に配置された編成もありました。のちに森林公園検修区の所属になった編成もあり、東上線の森林公園〜寄居間や越生線の運用で活躍していましたが、1991(平成 3)年に全編成が七光台検修区に配置されました。しかし、支線用として活躍していた3050・3070型の廃車に伴い、晩年は館林検修区と新栃木検修区に分散配置されていました。
5070型
6両固定車の5070型
撮影日 : 2004(平成16)年8月22日
撮影地 : 東武野田線
撮影者 : 東武電車フォーラム
5070型(5171〜5183号編成/6両固定)
 1984〜1986(昭和59〜61)年にかけて、6両固定車13編成がアルナ工機・津覇車輌・富士重工の3社で車体更新されました。組成やパンタグラフの配置は8000型の6両固定車と同じで、主要機器は5050型を4両固定車+2両固定車とした配置となりました。CPは旧品のD-3-FRから大容量のHB-2000CAに変更され、クハ5177号車のみ試験的に低騒音型のHS-20Cが初採用されています。
 1985(昭和60)年に更新された5178号編成から10000型に準じたマイナーチェンジ車となり、車両前面の車掌台側の窓にも手動ワイパーが追加されたほか、客室内に非常用報知ブザーが設置された関係で、車体側面の車側灯の下にオレンジ色の非常用車側灯が追加されました。客室内はキャンバス模様が入ったホワイト基調のデコラに変更され、天井の冷風吹出グリルも連続したタイプに変更されました。
5070型・編成表 [1998(平成10)年4月1日現在]
5070型   78両
← 柏
クハ5170 モハ5270 モハ5370 サハ5470 モハ5570 クハ5670
[5171F] 5171 5271 5371 5471 5571 5671
[5172F] 5172 5272 5372 5472 5572 5672
[5173F] 5173 5273 5373 5473 5573 5673
[5174F] 5174 5274 5374 5474 5574 5674
[5175F] 5175 5275 5375 5475 5575 5675
[5176F] 5176 5276 5376 5476 5576 5676
[5177F] 5177 5277 5377 5477 5577 5677
[5178F] 5178 5278 5378 5478 5578 5678
[5179F] 5179 5279 5379 5479 5579 5679
[5180F] 5180 5280 5380 5480 5580 5680
[5181F] 5181 5281 5381 5481 5581 5681
[5182F] 5182 5282 5382 5482 5582 5682
[5183F] 5183 5283 5383 5483 5583 5683
主な運用区間
東武野田線 : 船橋〜大宮間
 5175〜5177号編成は一時期春日部検修区に配置され、伊勢崎線全線や日光線の新栃木までを走る準急列車や普通列車として使用されていましたが、のちに全車両が七光台検修区の配置となり、野田線全線で活躍しました。
保 存 車 両
宴会場等に使用されている5183+5683号車
撮影日 : 2004(平成16)年8月13日
撮影者 : 東武電車フォーラム ( P )
5183号車+5683号車 (所在地:群馬県高崎市倉渕町権田12-1)
 5183号編成の先頭車であるクハ5183+5683号車は、群馬県高崎市倉渕町の郷土料理店「満寿池(ますいけ)」さんのビアホール・宴会場として使用されています。
 最寄り駅はJR高崎線の高崎駅で、西口から市内循環バス「ぐるりん」の「倉渕支所」ゆきを利用して「観音山入口」で下車。または、高崎駅西口から群馬バスの「権田」ゆきを利用して「大番道」で下車となります。
 営業時間は午前10時〜午後8時まで、定休日は金曜日となっています。手打ちそば・うどんを中心としたお食事のほかに、ビアホール・釣り堀・陶芸教室なども楽しめる施設になっています。詳しくは「満寿池」さんのホームページもご覧下さい。
 クハ5183+5683号車は色褪せていましたが、上屋が設置されているので保存状態は良好でした。
5070型(中間車2両) (所在地:群馬県高崎市乗附町1598-3)
 車両番号が不明になっている5070型の中間車2両は、群馬県高崎市乗附町にあるドライフラワーショップ「夢はこび」さんとして使用されています。
 最寄り駅はJR信越本線の群馬八幡駅で、徒歩35分ほどのところにあります。
 ステンドグラス・ドライフラワー・押し花・パッチワーク等の教室にもなっています。
も ど る